桜…

桜…

2014年3月31日

仕事の遅れで桜をじっくりと見る余裕もない状況になってしまっている。そんな中資料の整理中に桜をデザインしたカバーのダイアリーが出てきた。「永井一正といきものたち」、竹尾が毎年制作するダイアリーを兼ねた作品集の1989版。日本デザインコミッティーでの永井一正のデザインに対する想いの中で、良質なデザインは人間の五感、つまり視覚・触覚・嗅覚・味覚・聴覚が統合し、ある目的をもった「かたち」に収斂したもののように思う。これはデザインをする側も、それを受け使う側にも共通した感覚が自然に存在するからだと思う。宇宙の中から奇跡的に地球ができ、微生物が生まれ、そして生き物たちのひとつとして人間が誕生した。そこには何か宇宙の法則、摂理があり、それが地球の生態系としてあらゆる自然・生物に共通しているように思う。それはとても神秘的で不思議で美しい。デザイナーはそれぞれ何かをデザインする時に、自然にすでに存在している法則をみつけ、それを「かたち」にしていくことだと思う。コストや機能と同時に美しく魅力的でなければ摂理から生まれた結晶とはいえない。それぞれの役割を認識した上で、自然に共通した感覚を大切にしていきたいと言っている
今更ながらではあるが、学ぶことが多い。

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