バイオグラフィー

ART EMOTIONS EIJI 代表/イラストレーター

島村   英二

EIJI SHIMAMURA

 

静岡市生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとしてプラモデルメーカーのタミヤに在籍後、フリーランスイラストレーターとして現在に至る。

ボックスアート

現在プラモデルの箱絵(ボックスアート)を中心に絵を描いています。ボックスアートは戦後の大衆的な絵画様式として戦後日本の社会性を検証する上でも注目されてきています。最近ではボックスアート展として日本各地の美術館で絵画展が開催されました。そんなボックスアートの世界に少しでも関わりを持たせてもらい、ここまで続けられてきたことが現在の活動を続ける上での大きな自信になっています。プラモデルは大量生産の中においても「商品」と「手作りの作品」という特質性を兼ね備えています。その箱絵もスケールモデルという製品のこだわりとアーティストの作品に対するこだわりのような共通点があります。最近ではこの世界でもデジタルでの表現に移りつつありますが、自分の目でものを見つめ、自分の手でものを作り、表現して行くことにこだわり、今後も手描きという表現方法がしばらく続きそうです。

ストーンアート

なぜ石に絵を描くようになったのかという質問をよくいただきます。今考えればずっと昔子供のころにも描いていたような気がします。きっかけは以前勤めていた会社のイベントで、子供が楽しんで遊べる物はないかと捜していたところ、石に絵を描くことを思いつき、そのサンプルとして描いたのが最初です。これが以外と面白く仕事としての絵と違い、ストレスもなく気分転換にもなって、現在まで続いています。こういった絵はずっと前から専門的にやっている方もいらっしゃるようでして、石ころアート、石絵、ストーンアートといろいろ呼び方もあるようですが、私は特にこだわってはいません。最初の評価はただ拾ってきた石に絵を描いたもの、という声がほとんどでしたが、最近はアートとして少しは認めてもらってきていると感じています。石を手にして絵を描く時は自然のものを大切にし、感謝の気持ちでいただいてきています。ストーンアートは絵を描くための手ごろな大きさと心地よい石の重さが魅力です。まだまだ先は見えていませんが、自分でしか描けないもの、石だからこそ表現できるアートの世界を築いていけたらと思っています。